いつかは誰でもひとりになる日が待っていますが、覚悟は?
癌宣告されても元気な夫だったが・・・
夫が食道癌を宣告され、その間、ずっと闘病生活だったわけではありませんが。
手術の後、直ぐに回復して仕事も普通にするという生活でした。
人から見たら、癌はどうしたの?治ったのっていう状況ですね
定期検査のとき、「消えたー!」なんて医師が言ってしまうほど、いい状態でした。
ところが数年に一度癌が顔を出し、抗がん剤、放射線を繰り返していました。
その内、抗がん剤も効かなくなっていくのですが、亡くなる1年半くらいまでは、
元気で過ごしていました。最後の1年半ほどは入退院の繰り返しでした。
そんな生活でしたから、私はいずれ一人になることを十分覚悟していました。
そうです!いつでも覚悟ができている筈でした。
私は、一人になっても大丈夫!
一人になっても私は大丈夫!の筈❣❢❣ だった私ですが、そんな覚悟は一切当てにならないことを、イヤというほど思い知らされました。
亡くなって暫くは忙しい
亡くなって直ぐは、手続きや何やかんやで、やらなくてはいけないことがいっぱいあるので、頭がいっぱいです。悲しんでいるヒマなんてないのです。
それを全部ひとりで考えて、決めなくてはいけないのですから、これが大変でした。
夫が亡くなる前に、名義変更などしたりある程度は整理してくれていましたが。
家の中歩いてもふわふわ浮いている感じ
夫が亡くなって半年ほどでしょうか?
ふわふわと自分が浮いている感じです。
家の中を歩いていても、地に足がついていない感じです。
何をしても、集中力も全くありません。
ただ、ぼーっとしているだけです。
痩せて、老け込んだ私
半年ほど経ち、遠くの友人が2人で
「知らなかった!」って飛んできてくれました。
しかし、私はこの時まだ立ち直っていない状況なので、暗い表情で友人を迎えました。
痩せて顔もこけた状態で、かなり老け顔だったようです(笑)
きっと誰しも、夫の先立たれた時は、直ぐに立ち直れない人の方が多いのではないでしょうか?
私は、立ち上がるのに時間がかからないと思っていましたが、実際には全くそんなことはありませんでした。
伴侶をなくすことは想像以上のこと
伴侶がなくなるということは、想像以上に大変なことです。
頭では分かっていても、実際にそうなったとき、簡単には言い表すことができません。
体験者でなければ分からない、心の変化を体験することになります。
今あるのは、ものすごく”幸せな暮らし„だと感じてー
今、ご夫婦で暮らせている方は、”ものすごく幸せ„であることを感じてくださいね。
当たり前にある生活ではありませんから。
私の友人に、バイクに乗っていて、突然自宅の真ん前で交通事故に遭い、即死した方がいました。当たり前のように暮らしていた幸せな家庭が、一瞬にして壊れることがあるのです。
それを思ったら、是非相手を大事にして、感謝して暮らしてほしいと願います。