夫が癌宣告された!私、仕事どうしょう!
夫が“癌?☎ピンとこない
仕事で、大阪に出張していた時、夫から電話があった。
「俺、癌だって、食道がん!でも前癌だから手術すれば治るって言われたから」
私は全くピンとこなくて、どう理解したのか?何て返事をかえしたか未だに覚えていない。
「ビール飲んだ時、胃が痛かった!」と
夫は、高血が高めなので、高血圧の薬をもらいに定期的に病院へ行っていた。
ある日、「ビールを飲んだら、胃が痛くなったことがある。」と医師に伝えたらしい。
そこで、胃カメラ検査をすることになったそうだ。
夫も、まさか癌だなんて全く思いもせずに・・・
そして、医師に言われるまま、入院日を決めてきたというのです。
出張から帰り、夫に再度話しを聞き、食道癌であることを認識した。
妹が即刻、友人の医師に相談してくれた。
前癌より進行がん寄りに!
そして、友人のいる病院へ直ぐ来るように言われ、翌日行きました。
検査の結果、まさに「食道がん」前癌と言っても既に進行がんとスレスレの領域にある。
”月は待てません。”周単位ですと。えぇー‼私は顔が真っ青に・・・
これで私は怖くなった。
夫も同じはずなのに、「俺は平気だったよー」
と言っているが、病院を出る時、駐車場から道路に出る時の運転が、どう見ても動揺しているのです。平気な訳ない!
最初の病院お断りで院長憤慨された!
その後、私は最初に診断をしてくれた病院へ行き、入院をお断りしてきた。
検査資料を一切、渡してはもらえなかった。
「そちらでまた検査してください。こちらは手術する医師を断る手続きだってしなければならないんですから!」とスゴイ剣幕で言われ驚いた。
院長先生は、明らかに憤慨した態度丸出しだった!ここはセカンドオピニオンなんて許さないのねー!
この対応で、私はこの病院を辞める選択は正解だった!と思った。
大きな手術をするとき、どんな病院で手術をしてもらうかはとても気になる。
新たに診断してもらった病院へ入院
入院し、手術日を待つのですが、手術室が開いていないのか、手術日がなかなか決まらないのです。担当医が当時内視鏡の名医だったらしい。手術が立て込んでいたらしい。
月は待てない!週単位です!と言ったんだけど、これじゃ進んでしまうじゃない💦
漸く、手術日が決まり、手術が決行された。
今では、内視鏡手術は当たり前に行われていますが、
当時は、内視鏡手術は始まったばかりで、他の医師もその手術を見学に来たらしい。
“生還してくれたー!感動
9時間の手術を終えて、手術室から出てきた、血の気のない夫の顔を見たとき、あの時の感動は、今も忘れない。
“あー生還してきたんだ!生きて帰ってくれた‼ 何とも言えない感動で私は立ちすくんでいた!
集中治療室に入り、あちこちに管が通っていてしばらく話せない状況でした。
2日間筆談で会話した。
普段は、負けづきらいのわがまま放題の夫ですが、この日は可愛く見えましたねー(笑)
私も、神妙な気持ちになって、夫を大事にしようと思いました。
これが、主人の食道がん闘病生活のはじまりです。
確か1か月くらいの入院だったと思います。
その後、放射線で念のため治療するため、別の病院へ入院し、自宅治療へと移りました。
自宅で治療と言っても、何もないのですが、
夫もゆっくり仕事をしながら、ときどき病院通いの生活でした。
仕事を持つありがたみを実感!
この時期、私は結婚後、非常勤社員として、週3日~4日の出勤だった。
仕事と両立できるラッキーな立場だった。
仕事を持っていることは、こんな時本当に良かったと思います。
もし、仕事がなかったら、夫の病気のことで頭がいっぱいになっていたかも知れない。
辛い日々が続いたと思う。
仕事があると、自分の世界があるので、それを忘れられる時間があるわけです。
仕事ってありがたいものだとつくづく思います。